三洋電機、三菱電機に続きソニー・エリクソン・モバイルも国内端末事業の見直しを進めていることが明らかになった。現在、同社はドコモとKDDI(au)向けに端末を供給しているが、今後、国内端末事業はKDDI(au)向けのみに絞るというものである。
市場の減速感が鮮明になるのを受け、国内端末ベンダーにとっては、いよいよ生存競争が加速しそうだ。世界第四位の端末シェアを持つソニー・エリクソン・モバイルの場合、世界市場では4位と好調で、2007年からは北米市場での攻略も本格化させ、2011年頃までにトップスリー入りを目指すなど、全体では好調を維持している。
その点から推測するに、日本市場が世界の端末マーケットのなかでコスト負担が大きい割りに魅力が少なくなっている証左ではないかと勘ぐってしまう。尚、ソニー・エリクソン・モバイルの日本法人は世界で唯一CDMA端末を開発・供給している拠点である。もともとソニーの端末部隊をベースに編成されており、両社半々という海外とは、その性格を異にしている。
MCAでは、現在10社前後いる国内端末ベンダーは、最終的には3-4社程度に集約されていくと予測している。