AM:ある量販店関係者との定例ミーティングにて
スマートフォンと共にモバイル業界の起爆剤として期待を集めているiPadなどタブレット端末。米国では既に年末商戦の目玉として販売も好調とのことだが、その量販関係者によると、iPadが発売された当初こそ好調な伸びを示したものの、その後は減少傾向が続き、直近では半分近くまで落ち込んでいるらしい。
そうした状況を憂慮してか、ソフトバンクモバイルは12月より公式ショップ「ソフトバンクショップ」でのiPad取り扱いを2,000店(これまでは100店舗強だった)に拡大するとともに、携帯機能が搭載されたモデルについて、2年契約を前提に端末代5万8,320円を実質0円にするキャンペーンを展開してこ入れを図ろうとしている。
一方、タブレット端末市場への関心を示しているのはソフトバンクだけではない。11月末からはドコモがサムスン電子の「ギャラクシータブ」を投入したのに続き、シャープとソニーは電子書籍が読めるタブレット型端末を発売する。シャープが発売する「ガラパゴス」は、持ち運びできる5.5型と、家庭用の10.8型の2モデルを展開。電子書籍約2万冊のほか、新聞や雑誌も用意した。ソニーも「リーダー」を発売予定で、紙の本を読むように目が疲れにくい電子ペーパーを使ったのが特徴だ。
注目度抜群のなか新たに誕生したタブレット端末市場だが、iPadの失速で第一幕は終わり、年末からはプレーヤー混戦のなか次の戦いがスタートすることとなる。
来年初めにはiPadの新型投入も噂されているが、その関係者によると顧客に具体的な使い方を提案できるかが普及の鍵を握るとのことだった。