Column:

KDDI「IS03」ヒットの影で気になるネーミングの話題

 KDDI復活の切り札として投入したスマートフォン「IS03」が順調な滑り出しを見せているようだ。11月26日に発売となったが、同社によると、インターネット上で事前購入宣言した人の数が27万人に達しているとしている。

 同端末は、スマートフォンとしては初めて「おサイフケータイ」や「ワンセグ」など、これまで国内向けフィーチャーフォンに標準搭載されてきた機能が使えるのが大きな特徴で、和製スマートフォンの尖兵に位置づけられている。

 もっとも、27万人のうち新規契約と答えた割合は1割程度で、多くは他のau端末からの機種変更が占めているとされており、全く意地悪な見方だが、これまでKDDIには買い換えたい端末がなかったということの裏返しのような気がしないでもない。

 個人的には、ソフトバンクの「iPhone」「iPad」、ドコモの「Galaxy」などライバルはスマートフォンにクールなネーミングなのに、何故KDDIだけは「IS01」・・・「IS03」と型番のようなネーミングなのだろう???不思議だ。

 短距離走世界一のウサインボルトやレディーガガといった尖がった人を使ったクリエイティブを製作するのだから、もっと考えようもあったろうにと思ってしまう。

 伝え聞くところによると、端末を供給しているシャープは「ガラパゴス○○」としたかったらしいが、KDDIサイドの猛烈な反対にあったという話もチラホラ。

 いずれにしても、今回のヒットを本格的な回復軌道へつなげることができるか、12月からスタートする新体制に注目が集まることとなりそうだ。