電気通信事業者協会(TCA)による2011年1月時点の携帯電話・PHS契約者数が発表された。
それによると、純増トップは10ヶ月連続でソフトバンクモバイル(24万600件)で、2位がドコモの13万4,000件。3位がイー・モバイルの8万1,500件、KDDIが6万7,000件と続いている。また、UQコミュニケーションズは7万5,900件だった。
2010年12月と比較すると、ソフトバンクのトップは相変わらずだが、1月は8万件程度少なくなっている。また、前月に最下位ででUQコミュニケーションズに2ヶ月連続で敗れたイー・モバイルは、KDDIとUQコミュニケーションズを抑えて3位に上昇した。
一方、大きなトピックスとして注目されるのが、毎月5万件前後の純状態で推移してきたウィルコムの純減数が400件にまで改善されてきている点だ。
イー・モバイルとウィルコムが加入者獲得競争で明るい兆しが見えている背景には、両社とも他社向け通話定額サービスの導入効果があると見られるが、こうした攻勢に携帯大手3社は、下記のような学割キャンペーンを年度末(2011年1月28日~5月31日)に展開することで対抗する構えだ。
ドコモ⇒基本料390円「応援割引」
KDDI⇒基本料390円「ガンガン学割」
SBM⇒基本料無料「ホワイト学割with家族2011」
そして今後の競争力を占う上で気になるのが、イー・モバイルの法人向けに「iPad Wi-Fi」モデル販売である。一見すると、イー・モバイルがアップルの販売代理店になるということのようだが、個人的にはこれをきっかけに大きな動きがはじまったようにも思える。
その点、各社の加入者推移とともに注意していく必要があるだろう。