ソフトバンクモバイルが9月30日に、KDDIが10月2日に、それぞれ2013年冬~2014年春モデルの携帯電話新機種発表会を行った。NTTドコモも10月10日に発表会の開催が予定されている。
既に発表を行った2社は、いずれもスマートフォンが新機種の中心となっている。しかしその一方、フィーチャーフォンの新機種投入も明らかにされた。そこで、フィーチャーフォン端末の動向について振り返ってみたい。
今でこそスマートフォン中心のラインナップが当たり前になっているが、ほんの数年前まではフィーチャーフォンの新製品が数多く発表されていた。
【携帯電話新機種発売数の推移】
※同一端末のカスタマイズモデル、法人向けモデル、およびiPhoneについては端末数から除外した。
上のグラフは、主要3キャリアが新端末を各時期に何機種ずつ発売したかを示している。2010年冬~2011年春モデルは、フィーチャーフォンが38機種、スマートフォンが14機種で、まだフィーチャーフォンが優勢であった。
転機は2011年夏で、このときフィーチャーフォンとスマートフォンの新端末が18機種ずつで肩を並べ、その後はスマートフォン端末中心のラインナップとなっていった。
2012年夏モデルでは3キャリアあわせて7種類と一桁台にまで落ち込み、2013年夏には遂に1機種も発売されない事態となった(NTTドコモは既発端末のの新色を発表しているが、新機種ではないため除外している)。
キャリア側の動きとして、フィーチャーフォン端末の新機種数が減少していることが分かった。今度は端末メーカー側の動きをまとめてみたい。
【フィーチャーフォン端末年表】
上の表は主要3キャリアのフィーチャーフォン端末をメーカー別に一覧にしたものである。
KDDIの場合、以前はシャープ、富士通(東芝含む)、NECカシオ、ソニーからもフィーチャーフォン端末を調達していたが、2012年夏モデルの時点で京セラとパンテックの2社に調達先を絞り込んでいる。2013年冬~春モデルではパンテック製品は発表されておらず、京セラを主軸メーカーとして位置づけている。
ソフトバンクモバイルは2011年夏モデル以降、シャープとパナソニックの2社からのみ端末を調達しており、2013年冬~春モデルでも両社から1端末ずつ調達。2社体制が継続されている。
NTTドコモの場合、2011年冬~春、2012年冬~春と2年連続でシャープ、富士通、パナソニック、NECカシオの4社から調達している。10月10日の新製品発表会において、今年も4社体制が継続されるのかどうかが注目点となるだろう。