キャリア各社が2013年冬~2014年春モデルの携帯電話新機種発表を行い、今後発売が予定される製品のラインナップが出揃った。発売される端末数が多いスマートフォンの動向に注目が集まっているが、タブレット端末にも動きがあった。
上の表は、主にコンシューマ向けに各キャリアが発売したタブレット端末を取りまとめたものである(一部発売予定含む)。
2013年冬モデルでの動きの1つとして、NTTドコモ向けに「ARROWS」ブランドでタブレットを供給していた富士通モバイルが、2013年冬モデルで初めてKDDI向けに同ブランドのタブレット「ARROWS Tab FJT21」を供給することが決まった点が挙げられる。
NTTドコモからも12月上旬より「ARROW Tab F-02F」を発売する予定で、今期は2キャリアへ端末を提供することになる。両端末とも外観・スペックがほぼ共通となっており、ベースモデルを2社向けにカスタマイズしているとみて間違いないだろう。供給先を2社にすることで出荷台数増によるコスト削減が期待できそうだ。
一方、昨年はKDDI向けに「AQUOS PAD SHT21」を供給したシャープは、今年は既に8月にNTTドコモ向けに「AQUOS PAD SH-08E」を供給。KDDIの2013年冬モデル発表にシャープのタブレットはなかったため、供給先がNTTドコモにシフトした格好だ。
2010年11月に「GALAXY Tab」を発売、キャリアから発売されるAndroidタブレットとして先鞭をつけたサムスンは、同シリーズで複数の画面サイズのタブレットをNTTドコモから発売したが、2012年10月の「GALAXY Tab 7.7 Plus」を最後に端末の投入が行われていない。
また、2012年の3月と9月にNTTドコモから7インチタブレットを発売したNECカシオモバイル、同じく9月にNTTドコモから10.1インチタブレットを発売したパナソニックも今年は新製品の投入が行われていない。
特にNECカシオモバイルとパナソニックはスマートフォン事業の縮小・撤退を決めており、今後コンシューマ向けのタブレットを新たにキャリア向けに供給するかどうかは
なお、NECカシオモバイルは、スマートフォン事業からの撤退を今年7月に発表しているが、タブレット事業については継続するとしている。
今回はメーカーサイドの状況を整理したが、次回はキャリアサイドの状況をまとめてみたい。
(続く)