ピコセルを積極展開するKDDI(au)、多セクタ化を重視するNTTドコモに対し、ソフトバンクモバイルはWi-Fiやフェムトセルを用いたオフロードを重視している。
スモールセル展開にWCPのクラウド基地局を用いるSBM
ソフトバンクモバイル自体はスモールセルに注力していないようにみえるが、グループ会社のWireless City Planning(WCP)がAXGP(TD-LTE互換)のエリア展開で小型基地局(クラウド基地局)を積極展開している。
最新のスマートフォンではソフトバンクモバイルのLTEサービス以外に、イー・アクセス(イー・モバイル)のLTEサービス、WCPのAXGPサービスを利用し、ソフトバンクグループとして、他キャリアに対抗している印象を受ける。
なお、ソフトバンクモバイルが一切、スモールセルを取り扱っていないかといえば、実際はそういう訳でもない。ルーラルエリアのエントランス回線をIP化し、FTTHや衛星回線を利用した小型IP基地局を展開している。しかし、小型IP基地局の無線機はフェムトセル向けのものを採用しているため出力や容量は非常に小さい。
「スモールセルをめぐるキャリアおよびベンダ各社の戦略と市場展望」 現状の基地局展開状況分析を通じてキャリア各社の現状の基地局展開状況とセル構造、さらにスモールセルへのアプローチや展開プロセスを明らかにし、今後のスモールセル市場展開を予測。 併せて、無線機ベンダ・デバイスメーカーのスモールセルへの取り組み状況や戦略を調査、さらに工事会社を含めた基地局業界や市場構造に及ぼすその影響を予測。 |
〔キャリア各社のスモールセルへの取り組み〕
1. LTE-A登場で存在感が増したスモールセル
2. エリア補完からトラフィック対策へもピコセルの用途を拡大したau
3. スモールセル開発はauに先行したが、多セクタ化に注力するNTTドコモ
4. スモールセル展開にWCPのクラウド基地局を用いるSBM