携帯キャリア各社の2013年度決算が発表された。それに伴い、ネットワーク向けに大きな影響力を持つ設備投資額の2013年度実績と2014年度計画値も示されている。 本特集では、主要携帯キャリア3グループの2014年度設備投資計画および携帯基地局計画を取り上げていく。第1回目となる今回は、2014年度の動向を探る前段階として、2013年度の状況を振り返ってみたい。
高水準で推移した2013年度のモバイルネットワーク投資
それによると、各社の2013年度の設備投資はNTTドコモが前年度比6.7%減となる7,031億円、KDDI(au)のモバイル向けは同10.6%増の3,740億円(LTE設備増強のため追加投資含む)、ソフトバンクモバイルの移動通信事業(法人向けモバイルレンタル端末除く)が同3.9%増となる6,454億円となった。
携帯キャリア3社による「iPhone」取扱いにより、ユーザのキャリア選択ポイントは端末からLTEネットワークの完成度へスイッチ。各社は2013年度に積極的な設備投資を行い、LTEネットワークの拡大・拡充を図っている。
携帯キャリア3社における設備投資額の推移(2012~2013年度、単位:億円) | |||||||||||||||
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(出典:キャリア各社のIR資料) |
【関連調査レポート】 「携帯電話基地局市場及び周辺部材市場の現状と将来予測 2014年版」 をあわせてご参照ください。 |
2014年度 携帯キャリアの基地局投資を占う
- 高水準で推移した2013年度のモバイルネットワーク投資
- 2014年度をLTEエリア仕上げの年と位置付けるNTTドコモ/KDDI
- NTTドコモ:2/3をLTE向けに重点投資
- KDDI(au):LTEネットワーク仕上げのフェーズへ突入
携帯基地局の今