携帯キャリア各社の2014年度基地局投資動向を探る本連載。最終回となる今回はソフトバンクモバイルの動きを取り上げる。
ソフトバンクモバイル :900MHz帯LTEの開始でトリプルLTEが完成
ソフトバンクモバイルは国内市場において、鉄塔建設などの設備投資を前倒しで進めてきたことで、今後は縮減の方向と考えられる。
懸案であった900MHz帯LTEの運用については、2014年夏から提供が開始される。これまで自社の2.1GHz帯LTE、イー・アクセス(イー・モバイル)の1.7GHz帯LTEで急場を凌いでいたが、900MHz帯LTEの開始により、真の「トリプルLTE」が提供できるようになる。
900MHz帯LTE開始により、900M/2.1GHz帯によるCAが可能となり、将来的には900M/1.7GHz帯、1.7G/2.1GHz帯の組み合わせの可能性も広がる。
なお、ソフトバンクモバイルによれば、900MHz帯基地局は2014年3月時点で約32,000局となり、グループを合わせた2.5GHz/1.7GHz/2.1GHz帯LTE基地局数は約94,000局に達したという。
ソフトバンクモバイルにおけるLTE基地局申請数の推移(単位:局) | ||||||||||||||||||||
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※出典:総務省「無線局等情報検索」 |
【関連調査レポート】 「携帯電話基地局市場及び周辺部材市場の現状と将来予測 2014年版」 をあわせてご参照ください。 |
2014年度 携帯キャリアの基地局投資を占う
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携帯基地局の今