2015年10月、インターネットイニシアティブ(IIJ)が「IIJmio meeting #9」を大阪と東京で開催した。
本稿では、東京会場における、イベント参加者およびtwitterから寄せられた質問に対する質疑応答の模様をお伝えする。なお、回答はいずれも登壇したIIJスタッフが行っている。
要望が多いのは承知しているが、今はファミリーシェアプランのみで対応にしている。今後についても明確な予定はない。
対応していない。技術的にも難しいため、現時点では提供予定もない。
IIJでは、クーポンを10MB単位でSIMに配る仕組みで、管理単位が10MBとなっている。そのため、1GBを1000MBとしている。
1GB=1024MBとするには、システムの大改修が必要となるので、対応は難しい。
改修の予定はない。
市場でシェアが増えていくなかで対応を考えていきたい。
なお、公式アプリではないが、Windowsストアでもサードパーティー製のものが1つあったのは確認しているので、そういったものを活用していただくのもひとつの手だと思う。
我々は通信を検閲しているわけではないので、通信がアラシなのかどうなのか自らは感知できない。掲示板管理者などから迷惑行為についてしかるべき報告をいただいた場合に、その都度対応している。
電気通信事業者として、通信の秘密を守りつつ、迷惑行為に対してはしっかりと対応をしている。
個人向けサービスとしてISPをIIJ4U時代からやっているので、そのあたりの対策についてはノウハウを蓄積している。
IIJmio meetingのように我々がグラフの読み方を説明できる場合は、以前より折に触れ公開している。ただ、リアルタイムでネット上に公開することは、そのグラフがどう使われるか分からないので考えていない。
他社が真似ている感じがあり、非常に苦しい。出せればいいなと思う反面、新規さだけを出すフェーズから変わってきているのかなぁと思っている。色々なものを天秤にかける時期にきているのではないか。
IIJはMVNEとして設備を貸し出しているが、厳密に言えば違いはある。MVNOから品質制御などの「味付け」依頼があれば反映させるので、結果的に違ってくる。
たまたまデザイナーに渡したものが大日本印刷のものだったのではないでしょうか。特に意味はありません。
現状オプションで提供しているメールサービスは価格が高いかなという印象を持っている。予定は口に出せないものはいっぱいあるが、お話できることは今はない。
(イレギュラーな事象のため)IIJのサポートセンターから電話がかかると思います。
受付時間は9時から19時となっている。これは、MNPの手続きを21時までに終わらせなければならない決まりがあり、確実に21時までに終わらせられるよう設定している。夜間も手続きを行いたい気持ちはあるが、弊社だけではどうにもならない。
家族間通話無料はMVNOの構造ではかなり難しい。通話定額プランは前向きに検討していきたいと思う。
提供に向けて高いハードルがあるわけではないが、以前から進展はない。
SIMロック解除があたりまえになれば、マルチキャリアでSIMを提供することの意味もなくなってしまうのではないか。選んでもらうための意義が見いだせれば、やらないというわけではない。
バージョン変更は受け付けていない。IIJ側では、どちらのバージョンが出るかはふたをあけてみるまでわからない。
NTTドコモでは、おさいふケータイでバージョン5でないと使えない機能があるので交換を受け付けていると認識している。MVNOの場合、バージョンによって機能面で差がないので(受け付けていない)。
通信が攻撃を受けたものかどうかをIIJが判断するのは難しい。例えばいきなり100GBの通信があれば攻撃かな、といった判断になる。今のところそのようなケースはないが、個別問合せでの対応になると思う。
アクセスがあったときにリバースで逆襲されることもあるが、セキュリティチームと対策をしていきたい。
提供の検討を進めている。時期はお伝えできないが、実装しようとしている。
我々が観測しているなかで、オン時よりオフ時の方が高速になることはないと思う。オン時で200kbps以下しか速度が出ない場合、オフにしたらさらに遅くなる実装にしている。
1人あたりのデータ量は確実に増えている。利用者の増加ペースよりもデータ量の方が伸びている。
具体的な状況については企業秘密に当たるのでこの場では答えられない。
条件面で海外メーカーの端末が中心となっているが、条件が揃えば国内のものも扱っていきたい。
アプリの中でお金を払ってもらう場合、AppleやGoogleの決済を使わなければならないが、その際の手数料等の条件から実現していない。
判別できない。
NTTドコモから提供されているプロビジョニング端末にそういった機能がないのでできない。システムが改修されれば実現の可能性はあるが。
新たに投入した1GB版の実勢価格は2500円ぐらいになっている。
物価水準も異なるため、海外で提供されているのと同レベルのものを国内MVNOが展開するのは難しい。また、他社より安く出すことをゴールにしているわけではないところもご理解いただきたい。
バンドルクーポンは使い切らない方がいることを見越した価格になっている。一方、追加購入分はほとんどの人が容量を使いきる前提で値付けをしている。追加購入の際の料金が正価という認識を持って頂けるとありがたい。
要望は受けているが、特に予定はない。クーポンカードをローソンなどで販売しているので、それを購入して追加していただくのが当面の解決方法だと思う。要望があった旨はしっかり記録したい。
要望は非常に多い。だが、初心者の方にとっては、申込時に枚数を選ぶのも大変だとも思っている。
IIJ側のシステムが複数名義に対応していないのが原因。誰がに嫌がらせされたり、ハードルがあったりというわけではない。
異なる名義でもファミリーシェアで契約できるよう考えているが実装の目途がたっていない。
事情は理解しました。ただ、いろんなものを書き換えるので勘弁して欲しい。
カスタムROMに書き換えた時点でIIJとして回答できなくなる。おそらくメーカー保証もなくなるのではないか。
端末に関するサポートは端末メーカーの範疇なので、カスタムROMを入れる・入れないにかかわらず端末に関しては完全に責任を持ってサポートできるわけではない。
一切お答えしないということではないが、カスタムROMを入れた端末の場合「ごめんなさい」の範囲が若干広くなる。
社内で何度か議論に上がった。だが、回答に保証ができないし、逆に正しい回答をIIJが投稿しようとすると運用負担が高いので、採用はしていない。
我々もキャンペーンを行うにあたり、心配だったので検証してみました。こんな感じです。
(ネタとして)笑ってもらうことを狙っている。
数件発送しているのは事実。IIJの社員ではいないのではないか。
危機感をいだくのは我々ではなくキャリアの方ではないでしょうか。
ただ、一連の流れの中でMVNOが注目されている点は感じている。これまでのビジネスが評価されていることを誇りに思っている。
総務省の有識者会議の場でヒアリングが行われるが、IIJも意見を述べていきたい。
技術的に必要な措置であれば、それはやむを得ないことであり、しょうがないと思う。そうではなくて、差別的な扱いであれば、業界を挙げてMVNOとして意見を言っていきたい。現段階では情報がないので分からない。
- #15:「SIMロック解除してもMVNOが使えないケース」「IIJがフルMVNOを目指す理由」を解説
- #14:IIJの技術検証で浮き彫りとなった、MVNOと携帯サブブランドの「格差」
- #11:参加者との一問一答を速報
- #9:「新サービスの提供予定」「クーポン3000GBプレゼントの狙い」など、参加者との一問一答を詳報
- #8:iOS端末とMVNOの相性、MVNOの将来像、周囲に勧める際のポイント等を解説
- #7:「SIMフリースマホに潜む落とし穴」や「iPhoneとVoLTEと中継電話の関係」などを解説
- #6:SIMフリースマホの選び方から通信品質・MVNO施策まで幅広い内容の講演に
- #5:「MVNOだとGPSがうまく使えない」噂は本当か?の解説も
- #4:VoLTE対応の検証結果を公開、初心者向けにSIMカードの基礎講座も
- #3:格安SIMにおける音声通話の実態と通信品質ポリシーを説明
- #2:「音声通話機能付与の予定は?」など、参加者から質問相次ぐ
- #1:SMS対応SIMの投入で挙動が改善、MVNOによるSIMの普及の鍵は