1年ほど前、当連載にてAndroidスマートフォンの画面サイズや重量の推移に関する記事を掲載したが、それからどのような変化が起きたのだろうか。最新の動向を取りまとめてみた。
以下に示すグラフは、2011年度上期(2011年4月~9月)以降に各携帯電話会社が発売したAndroidスマートフォンの端末重量および端末幅の分布状況と、各期間における平均値の推移を示したものである。対象は7インチ未満のAndroidスマホで、携帯電話会社以外が発売したものは含まれていない。また、2016年度上期は現時点での暫定値である。
端末平均横幅は、ここ3年ほど7.0~7.3cmの間に収まっている。2016年度上期の端末はいずれも7cm台で、2015年度下期までは毎期みられた「横幅6cm台スマホ」が新製品から姿を消したことになる。2016年度上期の端末だけでみると、実際の端末幅は7.1~7.4cmのレンジにほぼ集約されている。
重量にも同様の傾向が表れている。端末平均重量は、2014年度下期に一度150gを超えたものの、ここ3年ほどは140g台後半でわずかな変動幅にとどまっている。2016年度上期の端末だけでみると、実際の重量は141~151gの10g幅にほぼ集約されている。
スマホ端末については、画面サイズの拡大競争なども一巡し、大きな変動が起きにくい環境になっていると言えるだろう。今後は、今回調査対象外としたSIMフリー端末の動向についても取り上げていきたい。
本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて7月22日に公開された記事となります。 最新記事や過去の掲載分は「DATAで見るケータイ業界」もあわせてご覧下さい。 |
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