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携帯契約純増数における地域別傾向とその背景を探る

国内人口を遥かに上回る、約1億6000万回線まで膨れあがった携帯契約数。全体でみればいまだに増加トレンドが続いているが、地域によって差はあるのだろうか。今回は、地域別の携帯契約純増数の傾向を取りまとめてみたい。

出典:一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)、各社公表数値をもとにMCA作成

上のグラフは、地域別の携帯電話契約数の推移を地域別に示したものである。動きを捉えるため、実数ではなく、2014年3月末時点の契約数を100としたときの指数でグラフ化した。全国平均では、2014年3月からの2年半で約15%の増加となっていることが分かる。

地域別にみると、関東だけが全国平均を大きく上回る純増数を記録している。また、それ以外の地域については、2015年ごろまでは地域特性のようなものは顕著に見られなかったが、直近では九州の純増ペースが頭一つ抜け出したようにも見える。

なお、地域別数値を見る際にはその背景を理解する必要がある。特に関東の数値が他地域と大きく乖離した伸びを記録しているのは、MVNO契約数の処理に起因するものとみられる。関東以外の地域におけるMVNO契約も、関東の数値として取り扱われる場合が多いと考えられる。また、各地域におけるIoTの進捗動向にも左右されよう。

今後本コーナーでは、このような特性・特殊要因を踏まえた地域別分析も試みてみたい。

本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて1月20日に公開された記事となります。
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