携帯電話の純増数が、国内の地域によってそのペースが大きく異なることを前回明らかにしたが、今回からは1つの地域を取り上げ、携帯各社の情勢を検証してきたい。まず取り上げたいのは四国地域だ。
上のグラフは、四国地域および全国における、携帯電話契約数の会社別シェア推移(四半期)を取りまとめたものである。四国地域の特徴は端的にいえば「NTTドコモのシェアが50%以上となっている全国唯一の地域」となる。NTTドコモのシェアは、四国を除く各地域ではおおむね40%台だが、四国地域では約54%で最多となっている。
その一方で、ソフトバンクのシェアは約17%にとどまっている。同社のシェアは、他地域ではおおむね20%台となっており、落ち込みが顕著である。弊社の取材では、特に高知県における同社のシェアが低くなっているようだが、同県はauが健闘しているとみられる。高知県における好調な数字が、auが四国地域で全国平均と同等のシェアを確保できている一因と言えるだろう。今後も、定期的に各地域の状況を検証していきたい。
本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて1月20日に公開された記事となります。 最新記事や過去の掲載分は「DATAで見るケータイ業界」もあわせてご覧下さい。 |
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