「ヤフオク!」のプラットフォームを活用したブランド品の事業者間取引サイト「ブランドオフ BtoBネットオークション」が3月2日にオープンした。サービス開始に先立つ3月1日には、株式会社ブランドオフ、ヤフー株式会社、株式会社オークファンの3社による記者説明会も開催された。
「ブランドオフ BtoBネットオークション」は事前審査を経た事業者のみが参加でき、ブランドオフの真贋判定保証による品質担保が行われたクローズド型オークションサイト。入会費・利用料・購入(落札)手数料は不要で、出品側のみ手数料として落札額の5%が必要となる。
落札に参加するための条件は古物商許可証だけとし敷居を下げているが、出品はより厳密な審査が行われる。また品質担保のため、出品作業はブランドオフ側が担当する仕組みとなっている。当初の流通額目標は年間120億円。
ブランドオフでは2007年から事業者向けブランド品オークション「JBAオークション」を主宰、現在は東京・銀座(月2回)と石川・金沢(月1回)の2会場およびウェブサイト上(週1回)で定期的に開催している。
「真贋判定されたブランド品が小売り価格より20%~90%安く仕入れられるが、落札は1品あたり5秒と非常に早く進む」(安山氏)ため初心者が気軽に参加できるとは言い難い状況だという。今回のサービスは、どこでも簡単にブランド品を安く仕入れられる枠組みを提供することが狙いとなる。
サイトの実現に向け、システムを提供しているのがヤフーだ。「ヤフオク!」の機能はそのままに、オークション参加者を限定して開催できる「ヤフオク!メンバーズ・オークション」の機能がベースとなっている。
ヤフーは「ヤフオク!でも中古ブランド品は取扱高も多いが、買う側からすると高額なので、安心感、信頼、品質の担保が重要」(ヤフー ユニットマネージャー 一条 裕仁氏)と捉えており、今回の取り組みを通じて中古ブランド品売買の安心・安全・信頼の向上をはかりたい考え。
JBA会員1200社のごく一部であり、今後はヤフオク!を利用する良質なユーザーを取り込み、出品数・事業者数ともに増やしていきたい。