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16年度のスマホ新機種数、SIMフリー端末がキャリア端末を大きく上回る

海外メーカーの国内参入やMVNOの独自端末など、SIMロックフリースマホの選択肢が広がってきた。そこで今回は、スマートフォン端末の製品数から、市場の動向を探ってみたい。

上のグラフは、携帯キャリアが発売するAndroidスマホ(携帯キャリア端末)と、国内展開する主要25メーカーが発売したAndroidスマホ(SIMロックフリー端末)の製品数を、発売日別に集計したものである。複数の携帯キャリアから同一機種が発売された場合は「1機種」としてカウントした。SIMロックフリー端末については、MVNO事業者による独自端末を含めた一方、国内で正規販売されていないものは対象メーカーであってもカウントしていない。

その結果、2016年度は、携帯キャリア端末が34機種、SIMロックフリー端末は44機種が発売されていることが分かった。SIMロックフリー端末の機種数の多くを占めるのが海外メーカーだ。とりわけ、ASUS JAPAN、ZTEジャパン、ファーウェイ・ジャパン、モトローラ・モビリティ・ジャパンは16年度にそれぞれ5機種以上のラインナップを投入している。

また、参入メーカーが増えたことで、16年度は毎月必ずSIMロックフリー端末の新機種が発売されていたことも分かった。春などの商戦期に照準をあわせて発売する通信キャリアとは対照的な動きと言える。MVNOの拡大を背景に、SIMロックフリー端末の新機種発売は当面続きそうだ。

本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて4月14日に公開された記事となります。
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