そこで、類似サービスの「LINE Pay」「paymo」も取り上げ、3サービスを比較してみたい。
○ 本人確認不要、送金はクレジットカード決済
× 受け取ったお金を現金として引き出せない、現状Android非対応
「Kyash」は、クレジットカードを事前に登録し、支払時に都度決済を行う方式。受け取ったお金は、バーチャルクレジットカード「Kyashカード」の支払に充当できる。また、モバイルSuicaへのチャージも可能。プラスチックカードは発行されないため現時点では実店舗では利用不可だが、将来的には店舗にも対応させる方向という。
本人確認が不要で手軽に利用できる反面、現金として引き出せない点がデメリットとなる。
○ 事前チャージの方法が多彩、受け取ったお金は現金として引き出せる
× 本人確認が必要、チャージでクレジットカードが使えない
「LINE Pay」は、あらかじめ「LINE Money」としてチャージしたお金を送金する手法を採用する。チャージの方法は銀行口座振替やコンビニ支払、Pay-easy、ローソンレジ支払など多彩で、受け取ったお金を現金として引き出すこともできる。また、プラスチックカード「LINE Pay カード」(JCB)の支払に充当できる。
自由度が高いため、本人確認が必要となる。銀行口座を登録するか、免許証等の画像をアップロードして行う。送金のためのチャージ方法にクレジットカードは選択できない点もデメリットだろう。
○ 本人確認不要、支払側はアプリも不要。お金は現金として引き出せる
× 請求がないと送金できず、レシート写真の撮影が必須
元Gunosyの木村新司氏が立ち上げたAnyPayの「paymo」は、ワリカンに特化したアプリだ。支払方法はクレジットカードによる都度決済。サービス開始当初はアプリのダウンロードやクレジットカードの登録が必要だったが、4月からウェブサイト上でも支払えるようになった。
なお、paymoは個人間送金ではなく「債務への支払」という立て付けになっている。そのため請求者から請求がないと支払えず、債務証明としてレシート写真の撮影が必須となっている。
以上、主要3サービスの内容を取りまとめてみたが、それぞれ一長一短があるのが現状だ。また、いずれも送金手数料を無料にしているが、将来にわたって無料でサービス提供を継続できるのかも注目点だ。いずれにしても、現金選好が強いといわれる日本で、個人間送金が根付くかどうか、今後の動きに注目していきたい。
- ファーウェイが16年度(1~12月)業績を発表。グループ売上高は前年度比32%増の5216億人民元(約8兆7316億円)、純利益は同0.4%増の371億元(6211億円)。2016年度のスマートフォン出荷台数は1億3,900万台。
- http://www.huawei.com/jp/news/jp/2017/HWJP20170331A - 総務省、「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「920MHz帯小電力無線システムの高度化に係る技術的条件」について情報通信審議会から一部答申を受けたと発表。
- http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000292.html
- U-NEXTとヤマダ電機の合弁会社、Y.U-mobileがMVNO「ヤマダニューモバイル」の提供を開始。常時200kbpsのシンプルプラン(月490円)から、30.3GBプランまで6プラン。
- https://ynmobile.jp/ - エックスモバイル、MVNO「もしもシークス」店舗で都内初となる浅草店をオープン。25GBプラン「ギガ放題」(月3600円、基本料別途)も開始。
- https://www.mosimosi.co.jp/
- ビッグローブ、MVNO「BIGLOBE SIM」のシステムとNTTドコモの顧客システムをオンライン連携したと発表。
- http://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2017/04/170403-1 - ビッグローブ、MVNO「BIGLOBE SIM」と端末を組み合わせた「BIGLOBEスマホ」の新端末「Alcatel PIXI 4」の発売を開始。TCLコミュニケーション製。
- http://www.biglobe.co.jp/pressroom/release/2017/04/170403-a - IDC Japan、SDN/NFV国内市場予測を発表。16年のSDN市場は355億円まで成長、2021年には1600億円規模と予測。
- http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20170403Apr.html - 大興電子通信、日本通信と提携し法人向けIoT MVNO回線の提供を開始。既存ISDNのバックアップ用モバイル専用線の提案活動から着手し、本年度目標で1万回線の専用線採用目指す。
- http://www.j-com.co.jp/news/1701.html - 総務省、人事を発表
- http://www.soumu.go.jp/main_content/000476882.pdf - DMM.com、MVNO「DMM mobile」で春の生活応援キャンペーンを開始。5月31日まで、全料金プランの新規契約手数料を無料に。
- https://dmm-corp.com/press/press-release/7332
- 楽天と米国Blackstorm Labs Inc.が共同出資し設立された楽天ゲームス、HTML5を用いたソーシャルゲーム事業「RGames」を正式開始。「パックマン」や「スペースインベーダー」をモチーフにしたタイトルなどを投入。
- http://corp.rakuten-games.com/
- UQ mobileが「iPhone SE」128GBの取扱を4月8日より開始と発表。32GBモデルは3月25日から取り扱っていたが、ラインナップを拡充。
- http://www.uqwimax.jp/information/201704051.html - ビックカメラが家電小売業で初の「ビットコイン」決済を4月7日より開始と発表。ビックカメラ有楽町店とビックロ新宿東口店の2店舗に試験導入。ビットコイン決済時のポイント還元は現金と同率に設定。
- http://www.biccamera.co.jp/ir/news/pdf2017/pr-170405.pdf - Kyash(キャッシュ)が個人間無料送金アプリ「Kyash」iOS正式版の提供を開始。SNSやメールの連絡先があれば、相手がアプリを利用していなくても請求・送金が可能。受け取ったお金は送金で使えるほか、カードレスタイプのVISAデビット加盟店で利用できる。2020年までに国内1000万超を目指す。代表取締役社長の鷹取氏は三井住友銀行出身。
- https://kyash.co/news/pdf/Kyash_pressrelease_20170405.pdf
- プラスワン・マーケティング、MVNO「FREETEL」で他社製SIMフリースマホを4月13日より取り扱うと発表。端末代と通話かけ放題を含む通信料などをパッケージ化した「スマートコミコミ+」の選択肢として。ASUS2機種と、ファーウェイ、富士通、VAIOが1機種ずつ、計5機種。
- https://blg.freetel.jp/news/18890.html
- NTT東西が固定電話のIP網移行後のサービス及び移行スケジュールを公表。2024年初頭に固定電話発信の通話をIP網経由へ切り替え、そのタイミングでメタルIP網経由電話契約に自動的に移行。基本料は現状と同額、通話料は全国一律3分8.5円を想定。
- http://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20170406_01.html
- http://www.ntt-west.co.jp/news/1704/170406a.html - NTTドコモ、4月10日より法人向けLTE対応ドライブレコーダーを提供開始へ。機器はパイオニア製で1台3.5万円。通信費用別途。
- https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/notice/2017/04/07_00.html - イオンリテール、MVNO「イオンモバイル」初の専門ショップとなる「イオンモバイル八重洲」を4月14日に東京駅八重洲地下街に開店と発表。「AppBank Store八重洲」との併設店として運営。
- http://aeonmobile.jp/newsrelease/170406_yaesu/ - フリービットが2016年度連結業績予想を修正。売上高は356億円(6億上方修正)、営業利益は12億円(8億下方修正)、経常利益は8.5億円(6.5億下方修正)に。子会社のフルスピードで債権取立不能・遅延のおそれが生じたため。
- http://pdf.irpocket.com/C3843/SAip/HHnQ/hAOr.pdf - ソニーコミュニケーションネットワーク、MVNO「nuroモバイル」で「VAIO Phone A」取扱を開始。あわせて、高速通信の容量追加(チャージ)料金を改定。100MBは500円→400円、500MBは500は2100円→600円、1GBは3800円→1000円。
- https://www.sonynetwork.co.jp/corporation/release/2017/pub20170407_0022.html - メディアドゥ、国産ブラウザ開発のLunascape子会社化を決議。今後はブラウザへの電子書籍配信機能実装などを予定。
- http://www.mediado.jp/corporate/1622/
- 「AbemaTV」にしかできない"オンデマンド動画"の正体--CA藤田社長に聞く(CNET Japan)
- 【トップは語る】"メード・イン・東京"のスマホ目指す(SankeiBiz)
- 日本の中古iPhoneが海外へ転売されている? 実態を見てきた(ITmedia)
- 格安スマホ、一瞬で淘汰される危うさも(ITpro)
- 格安スマホのY!mobileとUQ、CMはど派手だけど...(ITpro)
- TJC、中国メーカー「シャオミ」の正規代理店に(ケータイWatch)
- 自動運転の通信技術、規格を巡る主導権争いで火花(ITpro)
- 電話番号からIMEIまで 携帯電話網で使われるさまざまな「ID」(ITmedia)
- ワイモバイルからソフトバンクの4Gスマホに番号移行した場合の特典を追加。従来は各種手数料免除だが、さらに通信料金から1000円引(24ヶ月間)も追加。(ソフトバンク)
- 4月1日からの人事を発表(ソフトバンク)
- ワイモバイルが「PHSからの契約変更事務手数料無料プログラム」を開始。PHS料金プランから、スマホプランS/M/LまたはケータイプランSSへ変更した場合、契約事務手数料が無料に。(ソフトバンク)
- スマホ・携帯で納付書のバーコードを読み取り決済を行う「モバイルレジ」に口座受付サービスの機能を追加。(NTTデータ)
- 2017年度 ソフトバンク入社式あいさつ(骨子)(ソフトバンク)
- 2017年度 NTTデータ入社式 社長挨拶(NTTデータ)
- 「自転車に関する意識調査」結果を発表(KDDI)
- au Online Shopで購入したデジタルコードをSNSでプレゼントできる「Onlineギフト」のプレサービスを開始。当初はニンテンドープリペイド番号とプレイステーションストアチケットの2種類で開始、iTunesコード、GooglePlayギフトコードにも対応予定。(KDDI)
- UQコミュニケーションズが独自店舗「UQスポット」を新たに3店舗開店。青森、福岡、熊本に。(UQコミュニケーションズ)
- NTTコミュニケーションズ、4月14日より400G伝送装置を順次導入。同社基幹網は、19Tbps以上の伝送容量を1光ファイバあたりで確保へ。(NTTコミュニケーションズ)
- NTTデータと群馬大学が「次世代モビリティ社会実装研究に関する協定書」を4月6日に締結。限定条件でシステムが全てを操作しドライバーが全く関与しない「自動運転レベル4」に特化した研究開発施設を国内大学で初めて構築予定。(NTTデータ)
- ソフトバンク、2016年8月から開始した「第2回 SoftBank Innovation Program」の選考で、国内の企業3社と協業しテストマーケによる商用化を検討。ドローンやロボット関連で。(ソフトバンク)
[04/08 15:25] 一部加筆・誤字修正を行いました。
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