株式会社MCAは、通信キャリア各社の「キャリアショップ」に関する調査を2018年5月下旬に実施し、その結果を「キャリアショップの展開状況と店舗一覧2018」として取りまとめた。前回に引き続き、注目すべきポイントについて取り上げたい。
ソフトバンクショップで進む「Y!mobile」の取扱い、その状況は
キャリアショップに関する直近の大きな動きとして挙げられるのが、ソフトバンクショップにおけるワイモバイルブランドの併売だろう。そこで「ワイモバイル取扱店」になっているソフトバンクショップの状況を集計したところ、4割強の店舗で併売が行われていることが明らかになった。ワイモバイルの店舗数(1053店)に匹敵する規模となっている。
都道府県別で取扱状況には濃淡が
都道府県別に見ると、特に地方を中心にワイモバイル取扱店化が進んでいるようだ。新潟、滋賀、鳥取、徳島、熊本など9県では、ソフトバンクショップの6割以上が既にワイモバイル取扱店になっている。一方、東京都や大阪府では4割以下にとどまっている。
ほぼ全ての都道府県で併売が進んでいるものの、沖縄県のみワイモバイルを併売するソフバンクショップは存在していない。沖縄県では、ソフトバンクとは別会社のウィルコム沖縄がワイモバイルの販売を担っていることが背景にあると見られる。
本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて6月22日に公開された記事となります。 最新記事や過去の掲載分は「DATAで見るケータイ業界」もあわせてご覧下さい。 |
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