シャープは10月3日にスマートフォンの新機種「AQUOS zero」を発表した。約6.2インチの大画面ディスプレイを搭載しながら、重量を約146gにまで抑えた点に注目が集まっている。そこで、これまでのスマートフォン端末の重さに関するデータを整理してみたい。
大画面化やバッテリー容量拡大により進む重量化、3年で約20g重く
上のグラフは、通信キャリア各社が取り扱うスマートフォンを対象に、公称の端末重量を年度別に単純平均したものである。
その結果、3年前(148g)と比較して、現行の端末は平均約20gも重くなっていることが分かった。身近なものでいえば、100円硬貨4枚分(1枚5g弱)の重みが加わった計算になる。
当然ながら、画面の大きさは端末重量を大きく左右する要素であり、5.5インチ以上のサイズだけでみると、170g台後半にまで重みが増している。また、電池持ちを良くすべくバッテリー容量が拡充されたことなども影響しているとみられる。機種数が少ないため参考値となるが、6インチ以上の端末重量の平均は180g超に達した(15年度以降発売端末の平均値)。
このような全体的なトレンドと比べて、確かに「AQUOS zero」の146gは意欲的な水準と言えるだろう。シャープが新たに仕掛けた「軽さ」という差別化要素に対する、ユーザーからの反応・評価が気になるところだ。
本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて10月12日に公開された記事となります。 最新記事や過去の掲載分は「DATAで見るケータイ業界」もあわせてご覧下さい。 |
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