通信キャリア3社の2018年度通期決算が出揃った。今回から3社の主要数値の動きを比較していく。初回は契約数の動向を整理したい。
携帯純増数、18年度実績と19年度予測を整理する
2018年度末時点における各社の累計契約数は、NTTドコモが7845.3万、KDDIが5522.5万、ソフトバンクが4453.6万だった。1~3月期の純増幅は各社80~90万でほぼ横並びとなった。
18年度通期での純増数は、KDDIが294.2万、NTTドコモが208.3万、ソフトバンクが188.6万を記録した。
実は3社揃って純増で足並みが揃うのは久しぶりのことだ。ソフトバンクはここ数年、PHS契約が毎年60~70万のペースで減少したことが響き、純減が続いていた。18年度は、スマートフォンならびに通信モジュール等の純増幅が拡大したことに加え、PHSの減少幅が54.1万まで落ち着いたことも寄与し通期での増加に転じている。
19年度の契約数動向について、数値を開示している2社はいずれも、増加傾向は続くものの純増幅が小さくなると予測している。NTTドコモの計画値は約105万増の7950万、KDDIの予想値は約207万増の5730万となっている。
通信モジュール契約などを除く、スマートフォンなどに限った契約数動向も見ていこう。18年度通期の純増数は、ソフトバンクが156.6万、NTTドコモが98.7万、KDDIが36.5万となった。
本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて5月24日に公開された記事となります。 最新記事や過去の掲載分は「DATAで見るケータイ業界」もあわせてご覧下さい。 |
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