前回に引き続き、MCAが発刊した調査レポート「キャリア公式オンラインショップ消費者実態調査 2020年上期」から、調査結果の概要を取り上げたい。今回は利用端末に焦点を当てる。
今回の調査では、主要3ブランドの利用者のうち、2017年以降に端末を購入したことがある1059サンプルを、端末を購入した場所から「公式オンラインショップユーザー」と「公式オンラインショップ以外ユーザー」の2グループに分けている。ここでは、それぞれのユーザーがどのメーカーの端末を購入したのか比較してみたい。
現在メインで使用している携帯電話メーカーは「公式オンラインショップユーザー」と「公式オンラインショップ以外ユーザー」では大きな違いが表れている。「公式オンラインショップユーザー」は「iPhone(Apple)」の比率が50%以下なのに対し、「公式オンラインショップ以外ユーザー」は約60%と高くなっている。
「公式オンラインショップユーザー」は商品選択において、自宅で周りのことを気にせず購入できる環境が整っていることから、じっくりと時間をかけ商品を選ぶため商品選択の幅が広くなっており、その中では「Xperia(ソニー)」が高く20.3%、次いで「AQUOS(シャープ)」が14.7%、「Galaxy(サムスン)」が7.5%と続いている。
一方、「公式オンラインショップ以外ユーザー」は「Xperia(ソニー)」が12.1%、「AQUOS(シャープ)」が11.3%となっているものの、ともに10%強であり、キャリアショップでの購入は「iPhone(Apple)」のウエイトが圧倒的に高くなっている。
本稿における「公式オンラインショップ以外ユーザー」とは、キャリアショップ、量販店、メーカー直営店、その他店舗、メーカー公式オンラインショップ、その他オンラインショップ、その他で携帯電話を購入したグループを示す。
本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて6月23日に公開された記事となります。 最新記事や過去の掲載分は「DATAで見るケータイ業界」もあわせてご覧下さい。 |