株式会社MCAは、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査を実施し、その結果を「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2020年版」として取りまとめた。同資料から調査結果を取り上げる本連載、その最終回は機器投資の内訳について見ていこう。
2018年度から拡大した2019年度のネットワーク機器投資額
2019年度のキャリア向け国内ネットワーク機器市場は3,841億円になった。主な内訳として、伝送装置が1,480億円、携帯電話基地局は1,142億円、ルータが568億円、スイッチは464億円である。現在は小規模な市場になった局用交換機とPON/MCに関しては、交換機がサービスの維持・保守に限定され、PON/MCは横ばいを維持するものと予測した。
前回版の2017年度と比べ、伝送装置の大幅拡大、基地局とルータの大幅縮小、スイッチの縮小になっている。今後、キャリア向け国内ネットワーク機器市場自体は2020年度に微増し、その後、横ばいとなり、5G向け投資の落ち着く2023年度に3,708億円に縮小するものとみられる。
本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて10月16日に公開された記事となります。 最新記事や過去の掲載分は「DATAで見るケータイ業界」もあわせてご覧下さい。 |
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