「MVNOだとGPSがうまく使えない」噂は本当か?の解説も(2)
参加者から多数の質問が寄せられる
イベントでは、トークセッションに続いて質疑応答も行われた。本稿の最後に、寄せられた質問内容と、質問に対する登壇者の回答をお伝えする。なお、トークセッションの合間に行われた質疑応答についてもあわせて取り上げている。あわせて、投影資料の写真も取りまとめた。なお、資料はIIJmio「てくろぐ」内も公開されており、そちらもあわせて参照いただきたい。
IIJmioとしても他人事とは思っていない。実際、過去にIIJmioでもiOS7.0にアップデートするとiPhone4、iPad 2の3G通信が行えなくなってしまった。このときは幸いSMS対応SIMにすることで問題回避が可能だったが、そのようなリスクが発生しないよう対応していきたい。
Android端末については、「素うどん」と呼ばれるNexus端末でMVNOのSIMもスムーズに使えるので今のところ問題は起きにくいのではないかと考えている。
iOS、Android OSともに、IIJでは積極的に動作検証を行い結果を公表しているので、新しいOSへのバージョンアップは我々の検証結果を見てから行ってもらえるとありがたい。
現物を見ていないので憶測で答えるのは難しい。ただし、端末メーカーと通信事業者は水平分業が理想だと思うので、そういう観点からは歓迎しかねる部分がある。
IIJmioでID検索ができないのは、LINEが利用者の年齢を判断する仕組みとしてキャリアの年齢認証システムを用いており、MVNOでは同システムを用いた認証が行えないことが原因。NTTドコモから回線を借りているMVNOサービス全般に当てはまる共通の問題。他社回線を借りたMVNO事業者の状況については分からない。
「すごいことをやるなぁ」というのが正直な印象。IIJmioとしてはプランを増やしすぎないことをポリシーとしており、いたずらにプランを増やすことはしない方向でいきたい。
月額プランで毎月付与されるバンドルクーポンは、契約者全員がフルに使うようなことはなく、ある程度の利用者が使わずに残すことを前提にプラン設計を行っている。一方、追加クーポンは、バンドルクーポンを使い切るほど積極的に利用される方が購入するもので、かつ有効期限が購入月の3ヶ月後までと長いこともあり、全て使い切ることを想定した値付けとなっている。
課題として認識している。すぐにサービスインとはいかないが、実装する方向で進めている。
- #15:「SIMロック解除してもMVNOが使えないケース」「IIJがフルMVNOを目指す理由」を解説
- #14:IIJの技術検証で浮き彫りとなった、MVNOと携帯サブブランドの「格差」
- #11:参加者との一問一答を速報
- #9:「新サービスの提供予定」「クーポン3000GBプレゼントの狙い」など、参加者との一問一答を詳報
- #8:iOS端末とMVNOの相性、MVNOの将来像、周囲に勧める際のポイント等を解説
- #7:「SIMフリースマホに潜む落とし穴」や「iPhoneとVoLTEと中継電話の関係」などを解説
- #6:SIMフリースマホの選び方から通信品質・MVNO施策まで幅広い内容の講演に
- #5:「MVNOだとGPSがうまく使えない」噂は本当か?の解説も
- #4:VoLTE対応の検証結果を公開、初心者向けにSIMカードの基礎講座も
- #3:格安SIMにおける音声通話の実態と通信品質ポリシーを説明
- #2:「音声通話機能付与の予定は?」など、参加者から質問相次ぐ
- #1:SMS対応SIMの投入で挙動が改善、MVNOによるSIMの普及の鍵は