総務省によるSIMロック解除のガイドライン改正案が明らかになってきているが、各種報道によると、焦点の1つであるSIMロック解除の時期について、キャリアサイドに委ねることになったとしている。これにより、契約期間として定着している2年間が有力となりそうだ。なお、SIMロック解除の導入時期については、来年度からが予定されている。
こうしたSIMロック解除というイベントを前に、市場ではmineoのiOSトラブル問題、U-NEXTのLTE使い放題プラン登場、楽天の格安SIMによるMVNO参入など、話題の集めるニュースが続いている。
今回のスナップショットでは、先週の続きとして弊社が実施したSIMロック解除アンケートから、SIMロック解除した経験のある人が、その端末をどのように使いたいのかという点についてご紹介していきたい。
(出典:MCA) |
上記のグラフは、先週の同コーナーでSIMロック解除について認知していると答えた人を対象に、SIMロック解除の利用意向について複数回答で聞いたものである。それによると、利用先として最も多いのは「MVNOカードを挿して利用する」と答えた人が72.7%の上り、圧倒的な支持を得ている。次いで、「他の携帯会社へ乗り換える」が39.1%、「海外の携帯会社のSIMカードを挿して利用する」が20.9%の順となっている。
本アンケートは、SIM解除後の可能性について聞いたものであるため、実際にどのような影響がでるのかは未知数だが、少なくとも一定規模の顧客はMVNOへ流れる可能性を示しているのではないだろうか。
本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて10月31日に公開された記事となります。 最新記事や過去の掲載分は「DATAで見るケータイ業界」もあわせてご覧下さい。 |
関連ページ
- 調査資料:SIMロック解除・MVNOの消費者ニーズ・利用実態調査
- SIMロック解除に関する論点を総務省ガイドラインから整理する
- SIMロック解除に対する利用者アンケート「SIMロック解除後の利用意向」
- SIMロック解除に対する利用者アンケート
モバイル業界スナップショット