SIMフリースマホの選び方から通信品質・MVNO施策まで幅広い内容の講演に(5)

MNOとの接続帯域増強を毎月実施し高速化を確保しつつ、安定性にも目配り
通信品質の維持に関する取り組みは高速化と安定性の側面を有するという。

高速化ではMNOとIIJとの相互接続帯域の増強がまず上げられるが、IIJでは2014年は毎月1回以上増速を実施しているという。また、増速頻度の高さをアピールするサービスを念頭に「増速の回数だけではなく、どれだけの帯域を増強したかが重要である」と指摘した。

帯域量は、利用者数の増加予測を踏まえた必要量、混雑する昼と夜の時間帯(おおむね12:00~13:00、18:00~24:00)に対しどう手当するかの判断、サービスの追加や改良への備え、設備投資予算、など様々な検討事項を踏まえて決定されるという。

また、設備増強も同様に対応しているという。IIJmioでは1月13日の0時~8時のあいだの4時間程度、データ通信サービスを停止して「過去最大」の設備増強を行ったとのこと。

安定性では、IIJネットワーク内の監視サーバとモデム接続したPC間の通信品質をおおむね10分ごとに常時測定しているが、測定の目的はあくまで安定性であり、速度は1.5Mbpsを上限とし、最大速度の計測は行っていないという。
講演資料

IIJ主催イベント『IIJmio meeting』取材記事
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